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シヴァの服を作る

シヴァの服が好きなので、作ってみることにしました。以下、備忘録も兼ねその記録です。
主は一般通行素人オタクです。手順や方法など間違っているところがあるかもしれませんが、その際はご容赦くださいませ。

目次

材料集め~下準備

材料集め~下準備

材料集め

はじめに、リサイクルショップで画像を参考にシヴァの概念を買ってきます。具体的には、あずき色の布、黒い布、白い布の3つ。チャイナ服っぽいので、アジア繋がりで着物の生地が欲しいです。絹で作ったらカッコいいと思うんですよ。緊張するけど。希望通りあずき色の色無地の着物、喪服、白いちりめんの反物を見つけて購入しました。

縫い目を解く

買ってきた着物の縫い目を全て解き、反物の状態に戻します。手縫いなので、目打ちでガンガン解いていきますよ。

▶ミシン縫いのところがありました。3目に一か所ずつくらいリッパーで切っていくと、生地を傷めずに解けます。

▶バラせました。

洗濯

反物の状態になったら洗濯をします。シルクなので、おしゃれ着用の洗剤で手洗いしましょう。色移りするので一着ずつ押し洗いしていきます。
洗いとすすぎを2回ずつ行ったあとクエン酸溶液ですすぎ、最後にもう2回ほどすすぎました。これを3着分繰り返します。

実際のところ、洗いに失敗すると生地がごわごわになってツヤもなくなってしまうので、作った衣装を実際に着て洗濯する予定が無いのであれば濡らさない方が安全です。とくに織柄の入った生地は間違っても洗濯機に入れないようにしてください。かなり縮みます。洗う予定がある場合は、他の生地と縫い合わせる前に洗っておかないと色落ちして染まってしまいます。

アイロンがけ

洗い終わったら陰干しします。半分ほど乾いたら回収してアイロンがけしましょう。完全に乾いてからだと上手にシワが伸ばせません。温度は可能な限り低温で、シワが伸びるぎりぎりを探ります。

アイロンがけが終わると生地として使えるようになります。

パオ風シャツを作る

製図~試作

生地の準備が出来たので、いよいよ制作に入ります。まずは下に着ている黒い服から作ろうと思います。たぶん、チャイナ服っぽい感じだと思うんですよ。勝手にそう思ってます。製図して、型紙を作っていく。自分を信じよう。

▶型紙から自作になるので、まずは試作品を作ってみました。生地は着物を分解したときに出た白い裏地です。 大体想像通りで良い感じなので、微調整の為に少し書き直して型紙を完成させます。

実践に移る!

それでは実物を作ります。まず、シヴァのイラストを見てテンションを上げましょう。十分みなぎってきたら生地を裁断します。袖や襟など全て切りますよ。

▶切り終わったら縫製に入ります。まずは前身ごろの見返し部分をロックミシンで処理。

▶うしろ身ごろは背中心で縫い合わせて縫い代をアイロンで割ります。

▶後ろ身ごろと前身ごろを肩で縫い合わせたら、前の見返しとうしろの見返しも縫い合わせて輪っかにします。

▶そこへ、作っておいた襟をしつけで縫いつけていく。上にうしろの見返しを重ねて縫い合わせると、襟が付きます。この辺はちょっとした手品みたいですね。

▶裾からぐるりと押さえミシンをかければ、襟はオッケーです。

▶袖を縫い付けて、その次に脇を縫います。これで服の形になりました。

カフスとボタンをつける

▶カフスを付けます。今回は白いちりめんの生地で、折り返しカフスというやつにしました。作っておいたカフスを縫いつけて裏返す。表から押さえミシンをかければオッケーです。

▶最後に裾の処理をしてスナップボタンを付ければ、シャツはこれで完成です。良いんじゃないでしょうか!?

ズボンを作る

製図~本体部分

それでは次にパンツを作ります。まずはシヴァのイラストを見て英気を養いましょう。(実はこの時点で作り始めてから50時間以上経過しています。トホホ……)

▶型紙を準備したら、布を裁断します。細かいパーツも全て切ってしまいましょう。接着芯を貼るパーツは最初に貼りつけてから裁断します。

▶パンツの前部分から作ります。見返しと持ち出しを縫いつけて、パカパカ開くようにしましょう。

▶次に後ろパンツと前パンツを脇で縫い合わせます。縫ったら表に返して、縫い目の横にステッチをかけます。これで縫い目がプカプカしません。

▶裾口にスリットを作ります。

▶後ろパンツの股を縫ったら、開いて残りの脇を縫い合わせます。派手にほつれてくるので、速めにロックミシンで処理しないと布が小さくなりそう……!

▶縫い合わせるとパンツの形になります。ウエストベルトを付けましょう。ピンで固定して、縫いつけます。

裾口を作る

あとは裾口ですね。シヴァのズボン、裾がすぼまってるんですよ。なのでこれを再現していく。

▶裾口にギャザーを寄せてから、足首部分のパーツを縫い付けていきます。これに前カンを付けて、足首をキュッと細く留められるようにしましょう。裾口にスリットを付けたのは、無いと足が通らなくなるからです。

こんな感じで前カンを付けたら、足首、完成です。良い感じなのでは……!?

最後にウエストベルトと持ち出し部分に、前カンとスナップボタンを縫い付けて完成です(チャックにしようか未だ検討中ですがとりあえずスナップにしました)。

oh yeah!! シャツinだろうか? outだろうか? 絵を見た感じinだよなぁ。コスプレイヤーってわけではないんですが、楽しいですね、これ。ズボン可愛すぎか??

チャンパオ風ワンピースを作る

製図~本体部分

ついに来てしまいました。本命のワンピース部分です。これチャイナ服みたいな形で、作ったことないものですから全然見当がつかないんですよ。ネットで画像を見ながら想像力で型紙を捻りだします。な、なんだこの奇天烈な形状は……

▶自分を信じて裁断していきましょう。ウエストで上下に分けて作ります。まずは上半身から。布が1枚だと薄いので、全てのパーツを2重にしました。後ろ身ごろが左右で2枚ずつ、前身ごろも左右で2枚ずつ、計8枚のパーツを用意します。

▶裏地と表地、それぞれ肩で縫い合わせます。

▶できた裏地と表地で挟むように、黒シャツの時と同じ要領で襟を付けます。とりあえずこれで上半身部分の形は完成ですね。

次は下半身なんですが、これがまぁ大変でした。正面に、L字の白い縁取りが下半身に伸びるように入るんですが、その大きさや長さ・角度のバランスが難しいのです。イラストに忠実にすると寸胴な主は格好がつかない。あんなにスタイル良くないから……‼(泣)
シヴァっぽさを残しつつ、主が着てもそれなりに見える妥協点を探すのが、今回の服作りで一番大変なところだったかもしれません。レイヤーさんってすごいなって、しみじみと思いましたよ。

▶なにはともあれ、なんとか形を決めました。スカート部分を裁断したらダーツを入れて立体的にします。前後に2本ずつ、裏地と表地で計8本のダーツを入れました。

▶ばらばらの上下を縫い合わせます。上半身の表地と裏地で挟み込むように繋ぎました。袋状にして縫い合わせて、袖ぐりから裏返します。最後に表から押さえミシンをかければ、ワンピースの出来上がりです。

縁取りをつける

それでは、バイアステープを作って白いライン状の縁を付けていきましょう。今回はちりめんの布を使いました。厚みがあるので、通常のバイアステープの4重ではなく、3重に折ってくるみます。ロックミシンで一辺を処理してほつれないようにしましょう。まち針でしっかり押さえてから、慎重に縫い付けていく。これ、ベストな太さがなかなか決まらなくて、結局4回くらい付けたり外したりしてました(笑) めっちゃ大変だった……

留め具をつける

ラインが入ったらこれでほとんど完成です。あとは金具をつけて、着られるようにしましょう。これも数ミリで印象が変わるので微調整が大変でした。左右の前身ごろの端にスプリングホックとスナップボタンが1つずつ、襟にスプリングホックが2つ付いています。金具がたくさんついた服ってなんだかカッコ良くないですか? 主の厨二心がくすぐられます(笑)

チャイナボタンを作る

それでは仕上げに、右胸のあたりにあるチャイナボタンを作りましょう。まずは裏地の薄い布をバイアスにカットして、3ミリくらいで縫います。細い布を縫うのは大変なので、バイアステープメーカーで折り目を付けてから両端を縫い、真ん中を切って一度に2本作ってみました。

▶これに糸を縫い付けて針を通す。反対側から引っ張って裏返すと、布ループひもができます。

作った布ループひもを結んで、中華風の玉を作ります。3つ作って、ひっかける方の輪っかと一緒に縫い付ければOKです!

帯を作る

帯はチャイナボタンと同じ裏地の生地で長い長方形を縫いました。着るときは、これをぐるぐる巻きつけます。

完成!

これで完成です! どうでしょう、シヴァっぽいでしょうか。あんなにスタイル良くないけどね……‼
シヴァの服が可愛くて好きなので、自分も着てみたい‼ という相変わらず単純な動機で作りはじめた服でしたが、とにかく完成してよかったです。かれこれ1か月近くかかってしまいました。

生地は元着物ということで全て絹なので、着心地は良いです。かなり暖かい。そして重い……‼ アニメ版のシヴァ、この服着たまま寝ようとして「眠れない」なんて言ってましたけど、当然ですよ。寝るには暑いし結構締め付けられるし、ひらひらしたところ邪魔だし(笑) いつかシヴァにパジャマをプレゼントしたいです。
とにかく、ひとまずこれで完成です。大変でしたが結構楽しく作れました。また何か着たい服があったら勢いで作り始めるかもしれません。その時は生暖かい眼で見守ってやってください。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!

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